機械式カメラ
もうほとんどの人に忘れ去られた昔のカメラには
技術者の知恵、努力、職人のプライド、そして開発の苦労とともに流れた涙などが
それはもうたくさん、たーくさんてんこ盛りで詰まっているのです。
のっぺりとしたカメラのふたを「そっ」と開けると
たくさんの歯車やバネたちが「なんだなんだ」と蜂の巣をつついたように顔を出します。
(石を裏返した時にたくさんのアリたちが大騒ぎするように)
それらの部品にはどんなに小さくても重要な役割が有り、誰一人が欠けても機能しないのです。
みんなでスクラムを組み、協力し合い、かけがえの無い瞬間を切り取るのです。
どんなに小さくても重要な役割が有る、人間も同じですね。(スクラムの組み方はカメラの方が上手ですが..。)
そんな私の大切なフィルムカメラのご紹介。
私の二番目に好きなフィルムカメラです。
特にフィルム巻き上げ時の感触と「ズチャッ」っと言う重厚なシャッター音が
大好きです。
モルトも自分で交換しNikonサービスで動作チェック済。
今はVelvia(ポジフィルム)を入れて使っています。
子供の頃にみたTVコマーシャルが印象的だった。
TVを縦に横に歩き回るキャラクターが
「ペンタックス、ペンタックス、ペンタックス
ボーエンだよ、ボーエンだよ、ボーエンだよ、ワイドだよ!」って言うコマーシャル。
面白くていつも楽しみにしていたなぁ。
この頃のPentaxは最近購入した物でモルト以外は特に問題なく動作している。
42mmスクリューマウントに魅せられてタクマーのレンズも一通り持っています。
早くモルトをきれいにして一緒に撮影に行きたい!
カメラに興味を持ち出したのは20年くらい前。
それまでお世話になった会社を独立し、自分の作品を撮るためにやむなく
カメラを始めました。
初めて購入したカメラは「NIkon F801」という中古で購入したカメラ。
既に露出もシャッタースピードもフォーカスもカメラが勝手にやってくれる
時代でした。
それからは子供の写真や景色を撮ったり、もちろん仕事の写真も...。
触れれば触れるほどカメラという機械と写真を撮るという行為が
好きになって行きました。
このオリンパスOM-1はオートのカメラでマニュアル撮影することに飽き足らず
初めて自分が購入した正真正銘の機械式(マニュアルカメラ)の第一号機なのです。
(まだフィルムを入れて撮影した事は有りませんが...)
ありきたりですがデザイン(特に上部のペンタ部分)とコンパクトな
大きさがとても気に入っています。