Film Cameraたち

機械式カメラ

 

もうほとんどの人に忘れ去られた昔のカメラには

技術者の知恵、努力、職人のプライド、そして開発の苦労とともに流れた涙などが

それはもうたくさん、たーくさんてんこ盛りで詰まっているのです。

 

のっぺりとしたカメラのふたを「そっ」と開けると

たくさんの歯車やバネたちが「なんだなんだ」と蜂の巣をつついたように顔を出します。

(石を裏返した時にたくさんのアリたちが大騒ぎするように)

 

それらの部品にはどんなに小さくても重要な役割が有り、誰一人が欠けても機能しないのです。

みんなでスクラムを組み、協力し合い、かけがえの無い瞬間を切り取るのです。

 

どんなに小さくても重要な役割が有る、人間も同じですね。(スクラムの組み方はカメラの方が上手ですが..。)

 

そんな私の大切なフィルムカメラのご紹介。

 

 


Nikon F3HP    1982年 3月発売

私の二番目に好きなフィルムカメラです。

特にフィルム巻き上げ時の感触と「ズチャッ」っと言う重厚なシャッター音が

大好きです。

 

モルトも自分で交換しNikonサービスで動作チェック済。

今はVelvia(ポジフィルム)を入れて使っています。

 

 


ASAHI PENTAX SPF   1973年 7月発売

子供の頃にみたTVコマーシャルが印象的だった。

 

TVを縦に横に歩き回るキャラクターが

「ペンタックス、ペンタックス、ペンタックス

ボーエンだよ、ボーエンだよ、ボーエンだよ、ワイドだよ!」って言うコマーシャル。

面白くていつも楽しみにしていたなぁ。

 

この頃のPentaxは最近購入した物でモルト以外は特に問題なく動作している。

42mmスクリューマウントに魅せられてタクマーのレンズも一通り持っています。

 

早くモルトをきれいにして一緒に撮影に行きたい!


Olympus OM-1   1979年 3月発売

カメラに興味を持ち出したのは20年くらい前。

それまでお世話になった会社を独立し、自分の作品を撮るためにやむなく

カメラを始めました。

 

初めて購入したカメラは「NIkon F801」という中古で購入したカメラ。

既に露出もシャッタースピードもフォーカスもカメラが勝手にやってくれる

時代でした。

 

それからは子供の写真や景色を撮ったり、もちろん仕事の写真も...。

触れれば触れるほどカメラという機械と写真を撮るという行為が

好きになって行きました。

 

このオリンパスOM-1はオートのカメラでマニュアル撮影することに飽き足らず

初めて自分が購入した正真正銘の機械式(マニュアルカメラ)の第一号機なのです。

(まだフィルムを入れて撮影した事は有りませんが...)

 

ありきたりですがデザイン(特に上部のペンタ部分)とコンパクトな

大きさがとても気に入っています。